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晴絵(16)「……はぁ」トボトボ 晴絵(今日も牌に触れなかった……、卓についてもあの時の事を思い出して……)ブルッ 晴絵「……ん?」ピタッ ???「ぐすっ……ひっく……うぅ……」 晴絵「……男の子、かな?なんで泣いてるんだろ……」スタスタ 晴絵「ねぇ、君どうかしたの?」 ???「お、おねえちゃんだれ……?」グスッ 晴絵(あらやだカワイイ……)キュン 晴絵「私は名前は赤土晴絵、君の名前は?」 京太郎(7)「……きょーたろー、すがきょーたろー……」 晴絵「そっかー京太郎くんかぁ、ところで京太郎くんはどうして……あっ」チラッ 晴絵(この子……膝擦りむいてるじゃない、転んで泣いちゃったってところかな?) 晴絵「ちょっと待ってね京太郎くん……」ガサゴソ 京太郎「……?」グスッ 晴絵「絆創膏かばんに入れてて良かったよ、……はい、これで大丈夫!」ペタペタ 京太郎「ご、ごめんなさい……」シュン 晴絵「なんで謝ったりしてるのよ?こういうときは素直にお礼を言うのが一番良いのよ?」 京太郎「う、うん……!」 京太郎「あ、ありがとう………はるえおねえちゃん」ニヘラッ 恋のキューピッドSSSさん「(君のハートに)ロン」 晴絵「」ズキュゥゥゥン 数日後…… 望(16)「ハルエー、今日は部活……」 晴絵「ごめん望!私今日も用事あるから!!じゃあね!」ビューン 望「は、早っ……」 望(うーん……元気になってくれたのはありがたいんだけど、時々あんたが怖く感じるわハルエ……) 望(いったい何があったってのよ……)  ̄ ̄ ̄ 京太郎「あ!はるえおねえちゃん!」 晴絵「お、おまたせ!京太郎くん!ま、待たせちゃった!?」ハァハァ 京太郎「ううん、ぼくもきたばかりだよー」ニコッ 晴絵(うあぁぁぁ!!か、可愛すぎるわよ京太郎きゅん!!そんな汚れの無い笑顔で私を見ないでぇぇぇ!!!)ニヨニヨニヨニヨ 晴絵「そ、そっかー、それはよかったなぁー!あは、あははは……」 京太郎「きょうはどんなおはなしするのー?」 晴絵「うーん、京太郎くんはどんなお話が聞きたい?」 京太郎「はるえおねえちゃんのがっこうのはなし!」 晴絵「そっかー私の学校の事ね、それじゃああっちのベンチに座りながら話そっか?」ギュッ 京太郎「うん!」 晴絵(うきゃあぁぁぁ!!然り気無くお手て繋いじゃったぁぁぁぁ!!可愛いよきょーたろーきゅぅん!)ニヤニヤニヤニヤ 京太郎「?」ニコニコ かくかくしかじか四角いムーヴ 晴絵「……とまぁこんな感じかなぁ」 京太郎「へぇー、はるえおねえちゃんはまーじゃんぶなんだぁ」 晴絵「う、うん……まぁ、ね」 晴絵「……でもね、ひょっとしたら辞めちゃうかもしれないかも」 京太郎「ふぇ?」 晴絵「……今ね、お姉ちゃん牌に触れない病気になっちゃってるの」 京太郎「びょーき?なおらないの?」 晴絵「どうだろう……ひょっとしたらずっとこのままなのかもね……」アハハ… 京太郎「……だいじょーぶ?」ナデナデ 晴絵「ふふ……心配してくれるんだ、優しいんだね京太郎くんは」 京太郎「そんなことないよ、だってぼく……いますごくざんねんなきもちなんだもん」 晴絵「残念?」 京太郎「うん、きんじょのひとたちがいってた」 京太郎「はるえおねえちゃんはすごいまーじゃんがつよくて、てれびにもでてたって」 京太郎「ぼく、てれびとかでぷろのまーじゃんのしあいみるからしってるんだ、まーじゃんしてるひとたちはすごくかっこいいって」 京太郎「だからぼく……はるえおねえちゃんのまーじゃんしてるとこみたかったな……」シュン… 晴絵「」キュン 晴絵「……のぉぉぞぉぉみいぃぃぃぃぃ!!!!!」バッターン 望「うっわ!?いきなりビックリするじゃない!!……って誰その脇に抱えてる子は!?」 京太郎「えっと……こんにちわ」 望「あ、こんにちわー……じゃなくて!!」 晴絵「そんなことより望!!今から半荘打つわよッ!!」 望「え、でもあんた今牌に触れないんじゃ……」 晴絵「んなもん関係ないわよぉぉ!!京太郎きゅんがかっこいいところ見たいって言うなら見せるしかないじゃないのぉぉ!!」ビッシィィ 望(き、京太郎……きゅん!?)ビクッ 京太郎「はるえおねえちゃんがんばれー!」 晴絵「まっかせなさーい!!晴絵お姉ちゃんにおまかせあれー!!」ブンブングルグル 部員1「は、はるちゃんが壊れてる……」ヒソヒソ 部員2「まさか赤土さんってショタコ」ヒソヒソ 望「やめてそれ以上言わないで!!」 晴絵「わたしはッ!今ここからッ!!新しいレジェンドをぶっ建てるッ!!!」ゴォッ 晴絵(だから見ててね京太郎きゅん!お姉ちゃんのかっこいいところを!!)ハァハァ 望(ダメだこいつ、早くなんとかしないと……!!) タイーホされる前にカン 時代は再び現代へ 晴絵(25)「……とまぁこんな感じでトラウマを克服して今ここにいるわけよ」フッ 咏「へぇーそうなんだ、知らんけど」 咏(その望って子も大変だったんだろうなー) 咏「……で、あれがさっき話してた?」チラッ 京太郎(16)「晴絵姉ちゃん頑張れー!!」ウォー! 灼「ハルちゃんがんばー!!」オーッ 京太郎・灼「あそーれレ・ジェ・ン・ド!レ・ジェ・ン・ド!!」 咏「慕われてるねい」 晴絵「京太郎きゅんが応援してくれてる……これは負けられませんわー!!」ゴォッ 咏「……これ以上奇怪な目で見られたくないから先に行ってるぜー」スタスタ 健夜「ロン、36000」パラッ 晴絵「」 京太郎「は、晴絵姉ちゃぁぁぁん!!」ウワーン 灼「ハルちゃぁぁぁん!!!」ビエーン 人生そんなに甘くないのである もいっこカン
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392037834/ ▼腐った彼女 それは、まさに偶然。 咲「違うの!これは違うの!」 彼女がもう少し口が上手ければ違ったかもしれない。 咲「こ、これはその!……そうお姉ちゃん!お姉ちゃんのなの!」 彼がもう少し、彼女の事を知らなければ騙されてあげれたかもしれない。 京太郎「……お前のねーちゃん、3年前に引っ越したじゃねーか」 咲「うっ!」 京太郎「それに、家族の想い出は雀卓しか残ってないとか言ってたじゃん」 咲「ぐはっ!」 そうして、少女の秘密は暴かれた……。 きゅふっ、きゅふふふふっ♪ 長野という人外魔境の夜よりも、人の心の闇は深い……。 咲「ねえねえ京ちゃん、今度はいつ龍門渕に行くの♪」 まこ「なんじゃ?今日の咲、えらくテンション高いのお?」 和「……ふぅ」 優希「それが、これは今日だけじゃないんだじぇ……」 まこ「んんっ?」 ……………… ………… …… 優希「……と言うわけなんだじぇ」 まこ「なるほどのお、ワシが部長会議やらなんやらで部を留守にしてる間にそんな事があったんか」 和「はい、ただ咲さんが元気の良いだけならいいのですが……」 咲「きゅふふふっ♪それで京ちゃんからの第一印象はどうだったのかな~♪」 京太郎「おい、俺はお前の趣味を認めるとは言ったけど、今は部活中だろ?」 咲「えー!だって~!」 和「咲さんは悪鬼羅刹の鬼畜道に落ちてしまったんです……」 まこ「はあ?」 優希「咲ちゃんは……」 咲「だって!だって!ヤンチャDK(男子高校生)と完璧執事のカップリングは」 和「腐女子になってしまったんですぅうううう!!!」 咲「私の生きる活力なんだもん♪ハギ京最高~♪」 京太郎「……ハァ」 京太郎(俺、アイツの事なんでも分かってると思ったのに全然そんな事なかったんだな……) 優希「……」ギュッ 夕方 咲「きゅふふふっ、今日は『タイ国のバニィ』の再放送あるから急いで帰らなきゃいけないんだ、ゴメンね~」 京太郎「はいはい、俺は備品整理してから帰るから。気を付けて帰れよ」 咲「もぉ~、子供じゃないんだからねー」 和「さて、私達も帰りましょうかゆーき」 まこ「ワシも京太郎が整理やってくれている間に、生徒議会に報告書出してくるかの」ヨイショット 優希「ゴメンのどちゃん、先に帰っててくれるかな……」 和「……ゆーき」 ガタンッ。 京太郎「あれ?優希、まだ帰ってなかったのか?」 優希「う、うん」 京太郎「どうした?なんか何時もの元気がねえぞ?」 優希「それは、……それは京太郎の方だじぇ」 京太郎「え?」 優希「顔が強張って、何時もの……」 咲(うわー、やっちゃった!明日当てられる数学のプリント 部室に置いて来ちゃったよぉ~!) 咲(ううっ、和ちゃんに教えてもらいながらやったから 多分、ベットの脇の机にあると思うんだけど…… 一人でアレを解くのは辛いから、無くなってないでよー) 優希「何時もの京太郎の表情じゃないじぇ……」 京太郎「……そんな事、どうでもいいだろ」 優希「よくないっ!」 京太郎「え?」 優希「京太郎が悩んでるのは、咲ちゃんのことなんだろ」 京太郎「……」 優希「何も言わなくても、顔がイエスだって言ってるじぇ」 京太郎「そうだよ、……もう分かんねえんだよ」 優希「……」 京太郎「咲が何を考えているのか、何を俺に求めているのか分からねえんだよ!」 優希「京太郎……」 京太郎「今までは、何時も誰よりも傍に居た自信があったのにちょっと俺の知らない趣味があっただけで」 京太郎「それだけで何も分からなくなっちまった……」 優希「……」 京太郎「……」 優希「わ、私だったら」ギュッ 京太郎「優希?」 優希「私だったら、京太郎をそんな風に不安になんかさせない!」 優希「今までの行いだって全部改めるし!誰よりも京太郎を大事にする!」 京太郎「……」 優希「だって!だって!私は京太郎の事が―――!」 咲「…………」 咲「……あははっ、せっかく部室に行ったのにプリント取って来れなかったな……」 咲「…………」 咲「そうだよ、こういう時は何時も通りに楽しい事を考えて……」 咲「今まで上手く出来たのに、もう少しの所でハギヨシさんに追いつけない京ちゃん」 咲「それに対して、手を貸したいけど心を鬼にしてグッと我慢して見守るハギヨシさん」 咲「そうだよ、そこに真実の愛があるんだ! うん、だから……現実なんかどうなったって……」 咲「もし、京ちゃんが優希ちゃんと付き合ったとしても私には、私だけのハギ京があるんだもん……だから……」ウッ 咲「……うぐっ……うううっ……」ヒグッ 咲(なんで……なんでなの……楽しい、一番大事な楽しみなのはずなのに……) 咲(優希ちゃんと京ちゃんが付き合ったらと想像すると…………胸が痛い) 咲(あの時に、ママとお姉ちゃんが出て行った時に、もう現実なんて嫌になったはずなのに……) 咲(なんでこんなに苦しいの…………うわああああ……うぐっ……きょうちゃあ……きょうちゃああああん)ヒッグヒッグ 京太郎「…………遅くなっちまったな」 京太郎「……」 京太郎(そういや、今日はお袋が親父の転勤先に泊まりに行く日だっけ) 京太郎(……ありがたいな、今日はちょっと一人になりたかったからな) 「……」ポツンッ 京太郎「……」 「……」 京太郎「……ハァ」 咲「……」 京太郎「……どうしたんだよ」 咲「……わ゛、わ゛だぢ……わ、分けがわがんなぐなっぢゃって……ひぐっ……」 京太郎「おい!大丈夫か!?」 咲「ごべんなさい……」 京太郎「へっ?」 咲「ごべんなさい、京ちゃんには優希ちゃんの方がお似合いだって分かってるのに」 咲「私みたいなのより、可愛くて良い子だって分がってるのに……なのに、京ちゃんの事が諦め切れなくて」ウグッ 京太郎「……」ソッ 咲「嫌なの!私なんかじゃ駄目だって分かってるけど京ちゃんが!京ちゃんの事がっ!」ギュウッ 京太郎「……」ポンポンッ 咲「京ちゃんの事がっ!―――好きなのっ!!!」ギュウウッ 京太郎(そっか、……簡単な事だったんだな。 もっと素直に、自分の気持ちに従えば良かったんだ) 咲「ごべんなざい!ごべんなざい!……もうちょっとしたら離れるがら!) 咲(二人の邪魔にならないようにずるがらっ!だから……もうちょっとだけ!」 京太郎「駄目だ……もう、離さない」 咲「……?」 京太郎「……好きだ」 咲「…………えっ?」 京太郎「俺も、お前の事が好きなんだ。俺と付き合ってくれ」 咲「で、でも、優希ちゃんは……」 京太郎「アイツは凄い奴だ、俺に出来ない事をやった 真正面から真面目に告白してきた。 だから俺も、本当の気持ちを伝えた……だから、アイツを送って来たから遅くなった」 咲「……」 京太郎「もう一度言うぞ。 咲、お前が好きだ、付き合ってくれ」 咲「……はい」 END ▼洋榎「今日は姫松恒例、週末のたこ焼きパーティーやで!」 洋榎「さあて、今日のもう一人の焼き役は誰や!」 末原「前回が私やったから、あいうえお順で……」 京太郎「えーと、俺です」 洋榎「ほほう京太郎か、引っ越してきたばっかの大阪一年生やからって、うちは手をぬかへんで~」 絹恵「流石お姉ちゃん!姫松のたこ焼きディフェンディングチャンピオン!」 洋榎「まあまあ騒いだらあかん、またうちのたこ焼きが大好評になって」 洋榎「もう一人の焼き役に閑古鳥が鳴くんは、仕方が無い事やからな~、まあ京太郎もそんな落ち込むことあらへんで」 京太郎「はい、出来るだけ頑張ってみます!」 洋榎「なっはっはっはっ、素直で可愛いのぉ~、一年生の鏡ラーやで」 京太郎「へ?」 絹恵「京太郎君、今のはね、カガ「ミ」と「ミ」ラーを掛けて―――」 洋榎「ええいやめんかい!ギャグの説明とか逆に恥ずかしいやろ///」 絹恵「ご、ごめんお姉ちゃん」 由子「いつも通りなのよー」ヤレヤレ 洋榎「よっしゃ、いつも通りクルクルサクサクとうちの腕前を見せたるでー」 洋榎「京太郎の方はどうやろ……なっ!?」 京太郎「えーと、葱はこれ位でいいかな」 洋榎(クッ、ちゃんと寝かしたタネを用意しとる。これは素人の手口やない!) 京太郎(よーし、このまま予習した本の通りに頑張ろう) 洋榎「よっしゃ!タップリの油に生地を流し込んだら、手早くネギ、紅しょうが」 洋榎「そして明石のタコを入れて、最後に天かすをを振りかけて仕舞いや!」 洋榎「後はもうすぐで最初に流し込んだ生地がええ感じに焼けるさかい、ひっくり返して完成や」 絹恵「わぁ~流石お姉ちゃんや、手際ええねえ~♪」 洋榎「かっかっか、それ程のもんやでー……えーと京太郎の方は……」 洋榎「プププッ♪大量のネギはええとしても、チーズに餅とかw邪道やろwそんなゲテもん大阪人は誰も食わへんでwwwww」 絹恵「……」ジー 洋榎「さあ完成や!かつおぶしと青ネギは掛け放題や!せやけど、入れ過ぎて味を壊さん様にきをつけるんやでー!」ワーッハッハ 京太郎「ふぅ、主将の半分位しか作れませんでしたが、こっちも完成です」 モブ「わー美味しい~」 絹恵「流石お姉ちゃんや!」 モグ「モグモグハフハフッ!」 洋榎「ハッハッハ、熱いから気を付けるんやで~」 洋榎(なんやろ?心なしか人が少ない様な……) わいわいがやがや。 きゃっきゃうふふ。 洋榎「……なっ!?あっちの方に居るんはレギュラー陣やないか!?」 由子「もちもちの餅に、しょっぱいベーコンがこれまた合うのよ~♪」 漫「何も付けないでって言われた時は、キョトンとしましたが、中にエビマヨが入ってたんやね。ハフハフッ、美味しいわ~♪」 末原「このキムチチーズもイケるで♪最初聞いた時はゲテモンや思うたけど キムチの辛さをチーズがマイルドにして、ナンボでも入るわ~♪」 セーラ「このネギダクのたこ焼きをポン酢で食うのええな~♪ うちんち貧乏やったから、タコなんて買えんくて、具がネギだけやったん思い出すわ~」 由子(なんで貴方がおるのよー、しかもかなり自然に紛れ込んでるのよー……) 漫「うちはやっぱりネギマヨ&ソースやな」 末原「漫ちゃん、マヨネーズばっか食うとると、そのピカピカのおでこが更にテッカテカになってしまうで?」 漫「なりませんから!」 セーラ「あっはっはっは!漫はイジられキャラなんやなー♪」 漫「なんもかんも代行がうちをイジるからやー!」プンプン 由子「……(コイツ、なじみ過ぎやろ)」モグモグ 末原「うちは普通のソースのみが一番やけど、ネギ焼きやイカ焼きとかは、ポン酢の方が美味しいかな~?」 由子「そう言えば、このソースも丁度良い甘さで美味しいのよー」 京太郎「ああ、うちで使ってるオタフクソース持って来たんですよ」 末原「ああ、これが有名なオタフクソースなんや」 京太郎「あれ?使った事無いんですか?意外ですね」 末原「それがな―――」 洋榎「わははっ!対に馬脚を現しおったな!」 京太郎「しゅ、主将?」 洋榎「オタフクなんて広島の商品を使うなんて、大阪人の風上にも風下にも置けん行動やで!」 洋榎「さあ皆も、こんなエセたこ焼きなんてほっといて、ホンマもんを食べようで!」 「「……」」シーン 洋榎「……え?」 洋榎「ど、どないしたんや……なあ漫」 漫「なんというか……主将のたこ焼きは美味しいんですが、その……」 セーラ「お、ホンマや!姫松の主将のたこ焼きめっちゃ美味いやん」バクバク 洋榎「なんやその……奥歯にグリコキャラメルがくっ付いたような言い方は?何かうちのたこ焼きに問題でもあるんか?」 恭子「飽きたんや」 洋榎「え?」 漫「ちょ、末原先輩!」 恭子「漫、こん事はな、一度ハッキリ言わなあかん事なんや」 漫「……それは、そうですけども」 洋榎「ちょ、意味が分からんわ……えっ?」 恭子「確かに洋榎のたこ焼きは美味い。何の文句の付けようもない完成度や。店で売っていたとしても、喜んで買うやろな」 洋榎「せやったら―――」 恭子「せやけどな、なんぼ食ったと思うてんねん?」 洋榎「は?」 恭子「京太郎は知らんやろうけど、今年の正月から始って、毎週毎週たこ焼きや、しかも毎回同じ味、同じ内容やで」 恭子「確かに完成度は高いし、美味しいもんを食べさせてもろうて感謝しとる」 恭子「せやけどな、必ずこう食べなアカン!マヨネーズは邪道やからアカン!」 恭子「……メンドイねん。たこ焼きなんやから、もっとこう、気軽に食べさせーや!」 洋榎「……ハハッ……漫、アンタもそう思ってたんか?」 漫「……すいません、うちもジャイアンツは嫌いですけど、広島には別に対抗心無いです」 洋榎「そうか……オタフクはええソースやもんな」ガクッ 絹恵「……お姉ちゃん」 洋榎「絹、アンタもあっちの食べてきてええで。……さっきからチラチラ見てたん分かっとったからな……」 絹恵「ゴメンお姉ちゃん……だけど、お姉ちゃんのたこ焼きが一番美味しいのはホントなんよ……」 洋榎「……ありがとうな」 洋榎「……自由に……か」 洋榎(そう言えば善野監督も『食べるっちゅーんはな、もっとこう自由で、それでいて救われていなきゃアカンのや!) 洋榎(……まあまだ分からんよな……フフッ』……とか言うとったな……) 京太郎「主将、一舟貰いますね」 洋榎「なんや……態々うちに気を使わんでもええんやで?」 京太郎「いえいえ、毎週これが楽しみで部活してるとこもありますし」モグモグ 洋榎「ふ、ふん、うちは男子が弱小とはいえ、そんな軟弱な理由で部活してもらったら困るで///」 京太郎「すいません、けど、洋榎さんのたこ焼きが俺の目標ですから……くぅー!ヤッパリうめえええ!」バクバク 洋榎「そ、そうか?やっぱそうなんやろか///…………あっ」 京太郎「?」 洋榎「せやけど、なんぼ美味くても、飽きられるようじゃアカンねん」 洋榎「この大阪で自慢出来んのは、売り物なるような、買ってまで食べたいレベルやないとアカンねん」 京太郎「……先輩」 洋榎「ははっ、スマンな愚痴聞かせてしもうて」 京太郎「先輩、ちゃんと皆を見てみて下さい」 洋榎「あん?……どういう事や?」 京太郎「さっき色々言っていた末原先輩も、そしてそれに着いて行った漫さんも」 洋榎「?……あっ!」 京太郎「そうです、俺のキワモノを食べながらも右手にはしっかりと洋榎先輩のたこ焼きを持ってるじゃないですか」 洋榎「……ホンマや」 京太郎「ほら、俺のを食べた後で先輩の作ったオリジナルを食べて基本を確認してるんですよ」 洋榎「……うん……うん」グス 京太郎「先輩のたこ焼きが、この姫松のスタンダードなんです」 京太郎「皆が卒業しても思い出すのは、誰でもない先輩の味なんです」 洋榎「…………うん」 京太郎「……」ニッコリ 洋榎「せやけどなあ」 京太郎「はい?」 洋榎「一年の癖に、上から目線でナマイキやねん!」 京太郎「え?あ?……あれえ!?」アタフタ 洋榎「明日からはマンツーマンで麻雀の特訓や!」 京太郎「ええええ!!!」 洋榎「そして金曜日の放課後になったら、調理室で仕込みの手伝いや!」 洋榎「粉の良し悪しから仕込んだるからな、気合入れんとしょうちせんで!!!」 京太郎「そ、そんな!ただでさえ赤阪監督代行から雑用で引っ張りまわされているのいいいい!」 洋榎「いひひひっ♪覚悟するんやでぇ~♪」ニタリ 京太郎「ひいいいいいいいい!!!」 洋榎(うちが見込んだんやから、逃げれると思うんやないで///) カン! ▼東横桃子の弱点 またもや4校合同練習中。 モモ「ロン!6,400っすよ!」 純「……えっ?」 久「くうっ、やられちゃったわね。 東横さんのステルス忘れないようにって思ってたのに」 純「これで鶴賀の副将が清澄をまくって1位、……直撃食らった俺は、4位になっちまったか」 蒲原「ワハハ(私には見えてたけど、素でやられてしまった。けどまあ、たなぼたで3位になったから良いかな)」ワハハ ゆみ「流石だなモモ、絶好調じゃないか」 モモ「あっ先輩!もっと褒めて欲しいっす♪」 ゆみ「ははっ、コヤツめ」 透華「ゆみさん、竹井さん、部長同士で決めなくてはいけない事が残ってましたの。ちょっとこちらに来て頂けますか?」 久「ええ、わかったわ」 蒲原「ワハハ、だからゆみちんは部長ではないと何度言えば」ワハハ モモ「一気に人が減ったっす」 ゆみ「ふむ、他の卓はまだ終りそうにないしな」 久「あ、そうだ」 ゆみ「?」 久「須賀君、須賀君」フリフリ 京太郎「はい、何ですか部長」タッタッタッ 久「この卓、今人が居ないから入ってくれないかしら? 皆もいいわよね?」 純「おう、かまわねえぜ」 モモ「ふふっ、今の私は絶好調っすからね、誰が来ても負けませんよ!」 ゆみ「ついでに私も混ぜてもらおうかな」 京太郎「よろしくお願いします!」 モモ(よーし!もっともっと先輩に良い所を見せるっすよ!) ……………… ………… …… だが、麻雀の神はきまぐれである。 モモ「……リーチっす」ソッ 京太郎「ロンッ!3飜30符の5,800です!」 モモ「またっすかー!」 ゆみ「凄い!私でさえ見失った状態のモモを狙い撃ちにするとは!」 純「雀力じゃ、この中で一番低いってのに、……相性なのか?」 京太郎「ふふっ、腕ですよ、腕!」 モモ「何故っすか?おっぱいさんみたいに、完全デジタル思考ってわけじゃなさそうなのに……」 ?「知りたいですか?」 モモ「もちろんっすよ!……って、貴女は!?」 咲「京ちゃんのバカ」 京太郎「……ぐうっ、咲!?」 モモ「誰かと思ったら、清澄のリンシャンさんじゃないっすか!」 京太郎「ま、待て、今日は調子が良かったんだ」 咲「あれあれ?じゃあなんで焦ってるのかな?」 京太郎「うぐっ!」 モモ「教えて欲しいっす!私にとってステルスは死活問題っすから!」 咲「多分、公式戦じゃ問題ないと思うよ……と言うか」 純「と、言うか?」 咲「女子相手なら、気にしなくて良い問題だからね」ズバリ ゆみ「うん?」 京太郎「…………」ソロリソロリ 咲「こらっ」ムンズ 京太郎「ひっ!」 咲「逃げ出そうとしちゃ駄目でしょ!このオモチ大好き大魔神!」 モモ「オモチ?」 ……………… ………… …… ゆみ「なるほど……つまり須賀君は、モモではなくモモの、その……オモチを捉えていたと///」 咲「その通りです」ヒヤヤカ 京太郎「……」 モモ「先輩、私汚されちゃったっす!清めて下さい!」ガバッ ゆみ「ちょっ!待てモモ!こ、こんな所で……うわっ///」 純(清澄の大将の話しでは、周りのがそれ程でもないから更に効果があったとか言ってたな……) 純(チクショウ!俺は体脂肪率を絞ってるから小さいだけで、絞らなきゃそれなり!それなりのはずなんだ!) 純(…………多分) おわれ! ▼分かりにくいバレンタイン 優希「京太郎ー!タコスの新作を作ってきたじぇー!」 京太郎「へえ、お前が自分で作ってくるなんて珍しいな」 優希「いいから、食べるんだじぇー!」 京太郎「んがっくくっ!?」 優希(やった!タコスのチョコレートソースを京太郎が食べた♪) 優希(……今年は恥ずかしくてハッキリチョコだって言えなかったけどけど、来年はきっと……///) ―――――― 久「あ、須賀く~ん、お願いがあるのー」ニヤニヤ 京太郎「な、なんですか?」オドオド 中略 京太郎「なーんだ買出しですか」ホッ 久「なによー、何だと思ったわけー 久「あ、須賀く~ん、お願いがあるのー」ニヤニヤ 京太郎「な、なんですか?」オドオド 中略 京太郎「なーんだ買出しですか」ホッ 久「なによー、何だと思ったわけー?」 京太郎「いや、何でもないです!」アワアワ 京太郎(悪い顔してたからなんて、流石に本人前にしては言えないよな) 久「……」 中略。 京太郎「ただいまー」 久「おっかりー。……どれどれ、ちゃんと私の低糖コーヒーちゃんも有るわね♪」 京太郎「飲み物重いんですから、そんなに一気に頼まないでくださいよー」ヤレヤレ 久「あはははっ、ゴメンゴメン」 京太郎「あっ、そうだ」 久「……」 京太郎「スーパー"モンブチ"で今フェアやってて、2千円以上買ったらチョコ貰ったんですよ」 久「へ、へぇ~……そ、それは得したわね」 京太郎「どうします?一個だけですから部長食べます?」 久「そ、それは買出しに行ってくれた御褒美に須賀君に、あ、あげるわ」 京太郎「そっすか?……ありがとうございます」 久(や、やったわ!自然に須賀君にチョコをあげれたわ!流石私!流石生徒議会長!竹井久ブラボー♪♪♪) 京太郎「あ、部長」 久「何かしら?」ニマニマ クルッ 京太郎「……」ヒョイ 久「……モグガッ!?」モグモグ 京太郎「へへっ、おすそ分けです。美味しいですよね、このチョコ」 久「な、な、な、な、な―――////////////!!?!???」 久(須賀君の指が私の唇に!!!!!?)ボンッ 京太郎「あれ?部長?……どうしたんですか?」 久「///」プシュー ノンロッカーエンド
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まとめwiki 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.2 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.3【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.4【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.5【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.6【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.7【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.8【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.9【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.10【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.11【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 Part.12【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第13位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第14位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第15位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第16位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第17位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第18位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第19位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第20位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第21位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第22位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第23位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第24位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第25位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第26位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第27位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第28位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第29位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第30位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第31位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第32位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第33位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第34位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第35位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第36位【アラフォーマーズ】 【安価】京太郎「プロになったはいいけれど……」 第37位【アラフォーマーズ】 + 参考URL 参考URL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376742749/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1376906010/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377177278/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377422773/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377702523/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377881272/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378048787/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378214717/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378555350/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1378828682/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379229833/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379502188/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1379785660/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380299491/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380710309/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381164915/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1381575279/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382191356/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383139434/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1383752033/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384350934/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385036684/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385990078/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386945958/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1387738236/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1389447788/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390010291/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390664910/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391513849/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1392383182/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394111086/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396274421/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399901443/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401981633/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409065243/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416742376/ http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1420069750/
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――――ラジオ局 はやり「今週もはじまりました!『教えて!牌のおねえさん』!」 はやり「司会は牌のおねえさんこと瑞原はやり!」 はやり「そして恒例のアシスタント京太郎くんでお送りします!」 京太郎「今週もお願いします」 はやり「さて、それでは早速お手紙の方行ってみましょう!」 京太郎「えー、RNハーベストの笑顔って何か不気味だよね、あれさんからのお便りです」 京太郎『牌のおねえさん、こんにちは。先日部活仲間とプールに行っていたのですが、私が落とした財布を拾ってくれた男の子が気になっています』 『迷子になっていてその様子を見ていた先輩曰く彼は先輩の知り合いでプロの付き人をしているそうです、その一件以来お茶も喉に通りません、どうすればよいのでしょうか?』 京太郎「だ、そうです。いやぁ、プロの付き人って案外そこら辺にいるもんなんですね」 はやり「付き人やってる京太郎くんが言っても説得力0だと思うなー」 京太郎「そうりゃそうですね」ニガワライ はやり「それじゃあ質問に答えていこうかな?」 はやり「それは、恋かもしれないしただ単にその人が気になってるだけかもしれない」 はやり「ただお茶も喉を通らないってことはかなりその人が気になってるんだね」 はやり「せっかい知り合いって言うなら先輩にその人の連絡先とか聞いてみたらどうかな?」 はやり「まずはあってみないとわからないからね!」 京太郎「だ、そうです。はーべすとの笑顔って何か不気味だよね、あれさん、参考にしてみてはいかがでしょうか」 京太郎「続いてのお便りはRN亜空間殺法さんからの――」 ――― ―― ― 京太郎「お疲れ様でしたー」 はやり「お疲れ様京太郎くん。そういえば今日のお便りだけどあれもしかして京太郎くんのことじゃない?」 京太郎「まっさかー。ありえませんよー」 はやり「でも、昨日プール行った時財布拾ったとか言ってなかった?」 京太郎「あー、そういえば拾いましたね。でもすぐに持ち主に返しましたよ」 はやり「その人、どんな感じだった?」 京太郎「確かメガネかけた女の子でしたね……」 はやり「やっぱり京太郎くんじゃない?」 京太郎「いやいや……」
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一週目IF 宮永照との未来 照「お菓子…」 京太郎「ちょっと待て、食べ過ぎだ」 照「大丈夫…京ちゃんのお菓子は太らないから」もぐもぐ 京太郎「そういう問題じゃないだろ…全く、健夜義姉さんの記録会を塗り替えたお祝いなのになんで家でお菓子パーティーなんだ。しかも二人で」 照「……ダメだった?」 京太郎「いや、だめじゃないけど」 照「…私は京ちゃんと一緒に過ごせたらそれで幸せだから」 京太郎「…真顔でそれは卑怯だろ」真っ赤 照「…照れてる。照だけに」 京太郎「ぷっ…わ、笑ってないからな」 照「……今日は何の日か覚えてる?」 京太郎「覚えてるぞ…照が優勝した日だ」 照「ばか…違う」 京太郎「それと俺とその…えっと…」 照「京ちゃんはいつまで経っても初心だね」 京太郎「あのな、初めて抱いた日とか言えないだろ」 照「言ってるよ?」 京太郎「あーもう……あれだ、俺が照に告白されて俺が照を抱いて娘を仕込んだ日だよ!これでいいか!」真っ赤か 照「そこまで言わなくていいのに…」 京太郎「照が言わしたんだろ」 照「そうだね…だからお願いがある」 京太郎「なんだ?タイトル前もそんな事を言ってたけど」 照「二人目が欲しい」 京太郎「えっ?」 照「二人目が欲しい…その為に頑張ったから」 京太郎「……夜、頑張るか」 照「うん」
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―――ラジオ局 はやり「それでは今週もはじまりましたー!『教えて!牌のおねえさん』の時間です!」 はやり「メインパーソナリティーは瑞原はやり。そしてアシスタントにまたまた京太郎くんを呼んでます!」 京太郎「はは、よろしくお願いします」 はやり「なんと京太郎くん、今日から私の付きb……え、これは言わない方がいい?わかりましたー」 はやり「それでは今週も行ってみましょう!お便りの方お願いします!」 京太郎「えー、ラジオネーム攻め寄せる怒涛の殺意さん。すごいお名前ですね。女性の方からのお便りです」 京太郎「『恋人を同業者に持っていかれました』」 京太郎「ってあれ、これしか書いてないですね。これはどういうことなんでしょう」 はやり「うーん、持っていかれたっていうのがどんな感じかにもよりますよね」 はやり「例えば彼氏さんに浮気されたのか、それとも同業者ってことですし異動みたいなことがあったのか」 はやり「どっちかわからないとどうにも……。男性としてはどうなんですか?」 京太郎「そうですねぇ」 京太郎「そうですね、やっぱり会えないのは寂しいので会いたいですかね」フゥ 京太郎「異動、と仮定するならですけど」 京太郎「俺だったら少しでも早く仕事を終わらせて、その人と会う時間を作りたいです」 はやり「なるほどー!攻め寄せる怒涛の殺意さん、参考になったでしょうか」 はやり「どれでは次のお便りに行きましょう」 京太郎「はい。ラジオネーム小鍛治プロのカードありがとうさんからの――」 ――― ―― ― 京太郎「お疲れ様でしたー」 はやり「お疲れ京太郎くん。それにしても最初の質問の答え、何か自分のことみたいだったよね」 京太郎「え、そんなことないですよ?」 はやり「ふーん?」
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8月△▲日 久しぶりに男友達と出かけた 大会の間のことを色々聞かれたが、優勝したこと以外特に言うようなことも無かったので適当にみんなで遊んだりしたことを話した 何故か「死ね!」と中指立てて言われた 逆に大会中のこっちのことを聞くと、かなりの大騒ぎになっていたらしい 人数ギリギリの部が全国の強豪校に勝っていったんだ、それも当然といえば当然か 特に2回戦は本当に盛り上がったらしい そりゃ全国ランキング上位の2校を相手に勝ち抜いたんだしな ……今更だがとんでもない人達の連絡先知ってるんだな俺 準決勝はみんなタコス片手に応援したらしい 一時、タコスが売り切れたとか 一部のおっさん達がタコスとエトペンで町おこしとかアホなことを言い出したらしいが、和の父親が一括したとか 染谷先輩のとこの店は連日大繁盛しているとか 俺の写真と藁人形が一部で出回ったとか 最後はなんだ 一通り話した後、久しぶりに男だけで馬鹿みたいに遊んだ おかわりし放題の店で限界チャレンジとかほんっと久しぶりにやったわ おそらく次に来る時はおかわり有料になってるかな 久「やっぱり須賀くんも男の子ねー」 和「ずっと私達といましたからね」 優希「おかわり自由から有料……こいつらのせいか……」 まこ「まぁアホなことやりたい時期なんじゃろ」 咲「もう、中学の時もそれで大変だったのに」 8月□★日 昼前に少し出かけたら部長に会った 今日まで色んな人にお祝いを言われたりしていたらしい 夢って言ってたし、叶って良かったですね、と言うと部長はじーっと俺の顔を見た 「……ねぇ、須賀くんは私が酷いことをしたって思わないの?」 いきなり言われて、一瞬意味が分からなかった 「1年生の夏、麻雀を始めてすぐのこの大事な時期に、ずっと雑用をさせていたのよ?」 「同じ1年生の咲や和、優希には打たせて、須賀くん1人雑用。恨まれていたっておかしくないわ」 「大会が終わって、今言うのは卑怯かもしれないけど、須賀くんがどう思っているか、教えてくれないかしら?」 その時の部長が少し震えていたように見えたのは気のせいだったんだろうか 「別に、俺は部長を恨んだりしていませんし、部長はすごい人だって思ってますよ?」 そう言った時の部長の顔は、咲が入部して俺が雑用宣言した時と同じように、心底驚いた顔をしていた 「ずっと諦めず全国優勝だけ夢見て、それを実際に叶えた。そんな部長をすごい人って言う以外どう言えっていうんですか?」 「え、や、だから……こう、嫌われてるかなって……いや、雑用やらせてて好かれてるとも思ってなかったけど……」 普段の余裕のある笑顔はどこかにいったようで、全く余裕がなく、思ったことをそのまま言っているようだった 「……えと、私はね?自分のやりたいことやれたんだし……その、須賀くんになんでもしてあげるくらいの気持ちで聞いたのよ?」 部長は顔が真っ赤だった 「……そんなつもり無いんですけどね」 元々和の胸目当てでの入部だしな 「それこそ、俺もやりたくて雑用やってたんですし、部長がそのことを負い目に感じることないですよ?」 頑張ってる部長が羨ましかったし 「むしろ全国優勝した学校の部長で議会長なんですから、いつも通りの部長が一番ですよ」 大したことをやったわけでもないし、いつも通りが一番だ 「あ、でも色々と程々でお願いしますね?」 うん、買い出しはもう程々がいいわ 「…………ありがとう、須賀くん」 今までで、一番いい笑顔だった。正直、見惚れた 「でも、してほしいこととかないの?議会長の権力で色々やってもいいわよー?」 部長はいつものように聞いてきた 「麻雀上手くなりたい……あ、今一番は昼飯食いたいです」 「ふふふ、いいわよ。お昼だけと言わず、今日一日丸々いいわ」 それから俺は、部長に手を引かれて1日遊び倒した 帰り際、今後は卒業するまで俺の指導をしてくれると言ってくれた 部長も受験とか忙しいのに、と断ろうと思ったが、「受験なんて今までの実績あれば推薦で一発よ」とのことだった やっぱり、この人に勝てる気がしないな まこ「部長、アウト」 和「部長まで陥落ですか」 優希「まぁ当然だな!」 咲「だね」 久「うるさいわよ!」 まこ「わしらん時は散々からかってくれたしのぅ。で、どこでやられたんじゃ?」 久「……5月の時から、ちょっと危なかったんだけどね。もうこの時に完敗よ。何あの聖人かつイケメン」 和「その直後からデートに持ち込んでいる辺りはさすがですね」 優希「私なんて恥ずかしくて顔も見れなかったのに……」 久「これでも顔が赤いのとにやけるのを抑えるの大変だったのよ?」 咲「でもここまで言っちゃう辺りさすが京ちゃんだなぁ……」 久「くっ……思いのほか恥ずかしいわね。こうなったら次の和に八つ当たりするわ」 和「な、なんでですか!それに私が…」 久「じゃあ咲が一番最後だって言うの?」 和「……お手柔らかにお願いします」 咲「……なんか私の扱いが酷い」 8月●☆日 夏休みも残り少なくなったもんだ 今日は新道寺の鶴田姫子さんと打った ネト麻でだが、姫子さん(向こうが下の名前でと言った)がス●イプを使い、話ながら打たないかという話になり、 ス●イプでお互いの顔を見ながらの対局になった さすが新道寺の大将、全然勝てなかった しかしネト麻だけど相手の顔を見ながらだとやっぱり違うな ネト麻じゃ結構顔に出てしまうので、姫子さんに「分かりやすくて可愛い」と言われた 可愛いのはそっちだ! 途中で寮の同室らしい哩さん(こっち下の以下略)が帰ってきたらしく、途中からは哩さんと代わっていた 2人と雑談したりしながら打った やっぱり相手の顔が見えるのはいいね 可愛い娘の顔が見える方がいいですね、と言ったら向こうにカメラを切られてしまった また打とうと言っていたから嫌われてはいないと思うが、いきなり切ってなんだったのだろう 和「ス●イプしながらと言いだしたのはこっちが先とは……もっと早く思い付いていれば……」 まこ「わしは本人と実際に向き合ってがええわ」 久「そうね。やっぱりちゃんと対局するのが私もいいわ」 優希「ネト麻でも負ける気はないけど、全然東場で活躍できないじぇ」 咲「?……えっと、スガ●プ?何それ?」 和「咲さん、濁点いりません」 姫子「♪~」 哩「姫子、片づけば……それ、新しか京太郎の写真?」 姫子「はい!こっそりス●イプしてる時に撮ってるから京太郎にはばれませんし、よか写真がまた取れました」 哩「お、この前京太郎が和了って一番笑顔やったやつか。私にもくれん?」 姫子「勿論です!」 8月??日 なんだかまだ頭が少しぼんやりしている けど、今書いておかないと忘れそうなので覚えている範囲で今日のことを書こうと思う 朝、親父が知り合いの雀荘を手伝ってくれ、と言ってきた 別に予定もなかったし、バイト代もちゃんと出るということだったので引き受けた そして親父に渡されたメモに書いてあった住所に向かったが……なんというか、そこは廃ビルだった おかしいと思っていると、黒いスーツを着てサングラスを掛けた人が「遅かったなこっちだ」とか言って案内してくれた よくわからないままついていくと、無理矢理椅子に座らされ、いきなり打つことになった 「ほぅ……まさかまたわしの前に来ることになるとは……」なんか見たことあるような人がいた気がする そこから何故か記憶が曖昧になっている 何かいきなり牌を投げつけられたり、別の卓からノーカンノーカン聞こえたり、鬼がいたり……いや、さすがに夢か何かか? はっきり覚えているのは、目の前が暗くなってきた時、いつか見たような気がするアゴが尖った白髪の人が来たことだ 「おいおい……なんでここにいるんだ?確かくるのは伊××とか×海いう奴だろ?」とか言っていた気がする 名前のところはよく聞き取れなかった そこから覚えているのは終わった後の卓と土下座をどうこう言う老人がいたことくらいか はっきりと目が覚めた時にはどこかの公園のベンチの上だった 少し頭がくらくらする以外、体におかしいところもなかった ただ、財布の中に何故か諭吉数枚が入っていて、お守りに持っていた透明なガラス製の牌が粉々に砕けていた 帰って親父に聞いてみると、メモの住所を間違えていたことを謝られた そのメモももうない また夢でも見たんだろうか? まこ「……いやいやいやいやいや」 久「……えー」 和「そ、そんなオカルト……オカルト、なのでしょうか?」 優希「さ、さすがに分からないじぇ……」 咲「……京ちゃん」 8月◇◎日 適当に目的もなくふらついていたら、珍しい人に会った 阿知賀の高鴨穏乃だ なんでも親戚の用事か何かで付いてきて和に会おうと思ったらしいが、丁度和がいなくて駄目だったらしい 暇らしいので一緒に遊ぶことになった 適当に長野を案内したり、一緒に大食いチャレンジしたり(穏乃もクリアした)、適当な雀荘で麻雀したり、結構楽しかった そこまで長い時間じゃなかったが、かなり仲良くなれた 俺が奈良県に来た時は案内する、という約束をして別れた 優希とはまた違う感じの元気なやつだ しかしジャージなのが惜しいな もっと別の恰好をすれば可愛くなるのに 和「玄さんだけでなく穏乃まで……」 まこ「ここでもダークホース阿知賀か」 優希「むむむ……だったら私ももっと元気に!」 咲「うーん……決勝でもっと……」 久「可愛いねぇ……可愛いのが好きなのかしら」 8月▽■日 夏休み終わり間近 そんな時に照さんが長野に帰ってきた といっても一時的に顔を出しにきたようなものらしい 母親の方は仕事の都合で来れなかったらしい。 照さん、よく東京から長野まで迷わなかったな…… という訳で今日は咲と照さんと俺の3人で昔のように遊んだ 照さんは長野を懐かしく思いながら、色々変わっているところに驚いていた 咲は久しぶりに照さんと一緒なのがうれしいのかとにかく楽しそうだった 姉妹が仲良く微笑ましい。だけど2人が雀荘に入るのは同卓する人が可哀想だから止めた そして所々迷子になりかけるのは相変わらずだった。そこと胸は成長してないな 途中で照さんのファンにばれたり、咲だけ迷子になったり、色々あったが俺も楽しかった もうすぐ学校も始まるし、明日には帰ってしまうらしい また照さんと会えるといいな 和「やはり幼馴染……なんて大きなリードを」 久「幼馴染は負けフラグ……のはずなのにね」 まこ「アレか。年上の幼馴染を姉呼びするようなものか」 優希「麻雀では負けてもこっちで負ける訳にはいかないじぇ」 咲「……ところでなんで私はまた手足を抑えられてるんですか?」 和「それは」ミギテコテイ 優希「もちろん」ヒダリテコテイ まこ「罰ゲームじゃな」アシコテイ 久「さて……10分間くすぐられるのと、600秒くすぐられるのと、6分の1時間くすぐられるの、どれがいい?」ワキワキ 咲「……って全部かわらな」 この後10分以上くすぐられた 9月×日 今日から2学期が始まった といっても特に変わったことは無かった……と書きたかった 朝、たまたま途中で会った咲、和、優希と一緒に登校しているとやけに視線を感じた そして教室に着くと、いきなり咲がクラスメイトに囲まれた まぁ落ち着いて考えりゃ、インターハイで活躍した選手がいるんだもんな おまけにチャンピオンの妹、そりゃ色々聞かれるだろう 後で聞いたが和や優希、染谷先輩に部長もこんな状況だったらしい 俺は何故か野郎共にめちゃくちゃ叩かれただけなのに、なんだろうなこの差は 結局始業式が始まるまでその状態だった 始業式でも、体育館に入った途端視線が集中したり、麻雀部(俺以外)が壇上に呼ばれたり、大変そうだった 学校自体は昼前に終わったが、咲はそれからがさらに大変そうだった 話したことのないクラスメイトに誘われたり、知らない男子に話しかけられたり、人見知りのあいつにはつらいだろう 結局部活を理由に逃げていた。無理もないか 今日の部活は、ただの引継ぎだった といっても染谷先輩が部長になって、元部長、もう竹井先輩か。竹井先輩が引退するだけだ まぁ引退してもがっつり来るって言ってたからあんまり今までと変わらないんだろうな 引継ぎが終わると今日は解散だった。先輩も店が忙しいって言ってたしな 帰りに1年生4人でファミレスで昼飯を食った 当分はみんな注目されてるのは気の毒だな 俺はなんかおまけみたいな扱いだからまだマシか 咲「この時は辛かったな……知らない人がどんどん話しかけてくるんだもん」 和「私は中学でもありましたし、知らない男性からも割と話しかけられますし」 優希「私は大体知ってる奴ばっかだったぞー」 まこ「優希は知り合い多いからじゃろ。わしはまぁ店でいろんな客と話しとるし」 久「ああ、私も色々知り合い多いしね」 咲「……アレ、私だけ?」 9月○日 久しぶりのレディースランチうめー!! ああ、やっぱりこれ食わないとな…… なんか咲といるせいか色々見られてる気もしたけど気にしないのが一番か それと休み明けのテストがあった まぁ、大体夏休みの宿題から出たし、赤点は取ってないだろ 部室に行ったら優希が燃え尽きてたが、うん、気にしないのが一番だ その後軽く打って俺が点棒が燃え尽きたがな 優希「テスト……なんのことかなー?」 和「ゆーうーきー?」 咲「あはは……相変わらず京ちゃんレディースランチ好きだなぁ」 久「結局咲ばっかり頼まれてるのよねー」 まこ「まぁ上級生の教室まで来て頼むことはないじゃろうしな」 9月△日 クラスで文化祭の話し合いがあった やっぱり店とかをやるのだろうか 今日はとりあえずの説明みたいな感じで、具体的にどうするか来週までに決めないといけない 大変そうだが、やっぱり中学の時と違って結構大がかりなものになりそうだ そういえば麻雀部でも何かやるのだろうか 今までやってたとかそういう話聞いてないし、今度聞いてみよう 久「文化祭……楽しかったわよねー」 まこ「そうじゃなー。確か久のクラスはお化け屋敷やったか?」 和「あぁ、確かあまりに怖すぎるって後から苦情がきたんでしたね」 優希「のどちゃん本気で泣いてたなー」 咲「アレは怖かったな……出口付近で首を後ろから掴まれるのとか、後で見たら赤い跡まで付いててリアルでしたよ」 まこ「ん?そんなんあったか?」 優希「私はなかったけど……のどちゃんは?」 和「い、いえ……そんな印象的でしたら忘れるわけないですけど……」 久「…………そんな仕掛け、用意してなかったわよ?」 咲「…………え?」 9月□日 最近秋の大会に向けてか、俺への指導が増えている 今日なんて竹井先輩付きっ切りで見てくれたな 今日の部活で文化祭について聞いてみたら、簡単な麻雀教室でもやろうという話になった 初心者にネト麻で教えるコースと、全国優勝の選手と軽く打つコース、ということになった 安い入場料でも設定してやれば少しは部費になるだろう、ということで決定した 部室も特に飾りつけなどせず、普段使ってるものをそのまま使えば準備も片づけも楽になる、とトントン拍子で決まった 当日の各クラスの状況でまた変わるが、とりあえず各コースに1人ずつ、受付に1人の3人居ればいいからそこまできつくはならないだろう まだ10月の話だが、早く決まって良かった 当日、俺ができることはあまりないだろうが、できることをやろう 久「やったわねー。確か思いのほか人がきて大盛況だったわよねー」 まこ「気付けば他校の生徒も来て、軽くのつもりが本気で打つことになったりもしたな」 和「私は初心者コースでしたが、結構色々な人が来て大変でした」 優希「私はずっと打ってたなー。ずっと東場みたいだったから無敵だったじぇ!」 咲「私も大変だったなー。打ってると怖がる人もいて……」 久「そりゃーずっと+-0やってりゃねー」 まこ「確か、どこかの高校のが泣いてなかったか?見たことない奴じゃったが」 9月●日 今日、部室に行くと俺が一番乗りだった 少し眠かったので、部活が始まるまでと思ってベッドに横になって寝た 少しして目が覚めると、何か柔らかいものが右手に触れていた 半分寝ぼけたまま向くと、和が隣で寝ていた。ついでに右手は和に抱きしめられ、おもちに埋もれていた 一瞬、何が起こっているのか分からなかったが、状況を理解すると、すぐに起き上った その時出た声で和も目を覚ましたらしく、普通に起きて「あ、おはようございます須賀くん」ときた とりあえずベッドから出てなぜ隣で寝ていたか聞くと、寝ている人の布団に入るという起こし方を聞いたらしく、俺で試したらしい 俺より頭いいはずなのになんでこんなことするかな その起こし方は駄目、というか野郎の布団に普通に入るなと少し説教した 「少し眠くて……あ、普通の人にはやりませんよ?須賀くんだったからです」って、警戒心持とうぜ。一応俺も男 でも欠伸する和が珍しくて可愛かったので許す その後、今日は他のみんなは来ないらしく、ネト麻をしながら指導してもらい、和を送って帰った 右手……柔らかかったな 優希「のどちゃん?これはどういうことだじぇ?」 和「……いえ、本当にこういう起こし方があったんですよ?」 久「どこかの面白話レベルで聞いたことあるけど、大胆なことするじゃない」 まこ「というかエトペンがないと眠れんかったんじゃなかったんか?」 和「あ、それは須賀くんをエトペン代わりにしました」 咲「京ちゃんは人形じゃないよ?」 和「結構安眠できましたよ?」 咲「そういう問題じゃないって!」 9月◇日 気付くと9月半ば、もうすぐ体育祭だ 9月に体育祭やって10月頭に文化祭って結構一気にイベント消化するよな…… そろそろ他のクラスとの合同練習も増えてくる たまに和や優希のクラスと一緒になるが……いやぁ、揺れるおもちはすばらだね!! 今日の合同練習は全校生徒全員参加だった 入場の練習とか、小学校や中学校ほどじゃないが、結構あるもんだなー 割と数回で終わったからいいけど そういえば、この前「入場練習て1回でよくない?駄目?じゃ、2回ね」って竹井先輩が言ってたけど……まさかな 合同練習の後、参加競技に関する話し合いもあった なんで文科系の麻雀部員の俺が体育会系の部の連中と同じ扱いなんだ 後咲、ちょいちょい転ぶな 本番で転ぶなよ 放課後の部活はみんなしんどそうにしてた そういえば、和から聞いたがもうすぐ優希の誕生日か 何か用意してやるかな …………喜びそうだが、誕生日くらいタコス以外のものを送ってやろう 久「あー、大変だったのよ?全体練習を去年より減らすの」 まこ「マジでやったんか……どうりで今年は去年より楽じゃと思うたわ」 咲「それでも大変でしたよ」 和「私としてはあんまり男子に見られなくていいですけど……優希?」 優希「……へっ!?な、なんだじぇのどちゃん!?」 久「そういえば優希の誕生日にみんなでプレゼント送ったわよね」 まこ「ああ、最低条件が『タコス以外』で」 咲「そういえばあの時京ちゃんからもらったのが……」 優希「つ、次いくじぇー!!」 9月??日 ……またあまり覚えていない フラッと寄った雀荘に見たことあるような人が居て、本能的に逃げようと思った でも、顔ははっきり思い出せないが、見たことあるような金髪と眼鏡とおもちの人が居た なんかその人ともう一人の老人が同時に「「ロン!!役満!!」」とか言っていたような気はする すげーやばい雰囲気になったから俺が入ったら何故かまた貧血気味になった そこからは本当に断片的にしか覚えていないが、最終的に左頬や指先に傷がある人と打って、何か直撃とったような気がする 目が覚めたら黒服の人に「またお前か……!!」とか言いながら家の近くまで送ってもらった あのおもち……もしかしてと思って鶴賀の妹尾さんにメールしたが、分からないと言われた 最近変なこと多いな……少し休んだ方がいいかもしれない 久「またなの……」 まこ「何やっとんじゃ……つーか鶴賀の……」 和「……もうオカルトでいいんじゃないですか?」 優希「のどちゃんが諦めた!?」 咲「京ちゃん、大丈夫かな」 9月▽日 今日は体育祭だった ずっと体動かしてて疲れた ただ俺がグランド走ったりしてると途中で「こけろー!!」「顔からいけー!!」「いっそ爆ぜろー!!」って言ってきた奴誰だ 午前中はそれくらいで特に変わったことはなかったが、午後に色々あった 昼飯食ってすぐ、『全部活動対抗障害物競走』があった なぜ障害物競走なのか、なぜ体育会系も文化系も一緒にやるのかは無論竹井先輩の仕業だろう 途中の障害も網くぐり、平均台、パン食いなど普通の物もあった ただ飴を食う障害が何故かタコスになっていたり、借り物がすげー無茶振りだったりした 俺は借り物だったが……誰だよ『巨乳』ってお題書いた奴!!1人しかいないけど!! 迷わず和呼んだけど、お題の内容は言えなかった 麻雀部の総合順位は真ん中ぐらいだった 体育祭の終盤くらい、男子だけ参加の騎馬戦があったが……なんで俺を狙う奴は殺気だってるんだよ 「須賀どこだ!?」「あそこだ!行け!!」「潰せ!!あの見た目チャラいのだ!!」とか! 恨み買うようなことはやってないっつーの!! そんな感じで体育祭は終わった 片づけをしている時、たまたま和と一緒になった 軽く話しながら片づけていると、和が落ちていたボールで足を滑らせて転んだ どうやら転び方が悪かったらしく、膝をすりむいて足首を捻っていたらしい そのまま歩かせる訳にもいかないので和をおぶって保健室まで行った 途中で恥ずかしそうに色々言っていたが、今歩くことができないと諦め、大人しくなった 背中の感触が気になった、というかやばかったが和の足が優先で和に負担にならない程度に急いだ 普段なら絶っっっっっ対にゆっくり歩いたのに……まぁ仕方ない まだ片づけで忙しいのか、保健室は開いていたのに誰もいなかった 放っておくわけにもいかないので、簡単な治療をした ハギヨシさんに教わったことがこんなところで役に立つとは思わなかった 治療しながら、少し話した 俺が見た目の割りに真面目だとか、軽い感じのくせに大抵のことはできるとか 麻雀についても、いつまでもあまり上達しないくて悪いと話したが、 「悪いなんて言わないでください!須賀くんはいつも真剣にやっているじゃないですか!!」と和に怒られた その後和はいきなり怒って悪い、と言っていたが、気にしないと言っておいた むしろ、ちゃんと見てくれていることが嬉しい、と言うと、顔を背けられた その後もあまりこっちを見てくれなかったが、変なこと言ったせいかな しばらくしてから保険医も戻ってきたが、和の足も特に酷いわけではなく、俺の治療で充分だったらしい 和は父親に迎えに来てもらうということで、そこで俺は教室に戻った しかし、あんまり上達してないけど、ちゃんと俺のことも見てくれてるんだな これからも、もっと頑張ろう 久「落ちた?」 まこ「落ちてるな」 優希「全員アウトだじぇー」 咲(やっぱり私もカウントされてるんだ) 和「…………黙秘権を」 久「あるわけないじゃない」ニッコリ まこ「ここまで来てお前さんだけ言わんとかできる訳ないじゃろ」 優希「顔か?それとも優しくされたか?」 和「違います!!……こう、普段は私の胸とかばっかり見てるのに、あの時はすっごい真剣な顔で治療してくれたんですよ」 和「普段真面目に麻雀してる横顔を良いなって思ってたんですが、それを改めて正面から見たら……」 久「へーぇ、顔ね」 まこ「ほほう、顔か」 優希「顔は分かるじぇ」 咲「うんうん。かっこいいもんね」 和「はっ……いやでも顔とかだけじゃなくてですね!!こう、優しさとか、真面目な感じとかですね!?」 久「ま、意識するきっかけは人それぞれよ」 まこ「そうじゃな。ところで借り物の紙に『巨乳』書いたんは久か?」 咲「そういえば私も借り物で引っ張られたけど……まさか巨乳の反対も……」 久「アレ軽い方よー?『ハゲてない、しかし髪がギリギリ薄い中年男性』とかもあったんだから」 まこ「ひっどいわー……」 和「もう!!聞いてるんですか!?」 優希「大丈夫だじぇ。みんな同じように落ちてるから、分かってるじょ」 9月16日 今日は優希の誕生日だった なので部活を早めに切り上げて、簡単なお祝いをした 優希のやつ、小さ目のケーキとタコスを出したらすげー喜んでた その後みんなでプレゼントを渡した 咲は栞とブックカバー、和はぬいぐるみ、染谷先輩は店の割引券を1万円分、竹井先輩はいい笑顔で数学のドリルを数冊渡していた 俺はかわいいデザインのマグカップとハンカチを渡した 適当に入った店で選んだものだったが、みんないいデザインと言ってくれて受けは良かった 優希自身も嬉しそうに大事にすると言ってくれた 喜んでもらえて良かった 咲「この時からよくこのハンカチ持ってるよね?」 和「ええ。毎日、という訳ではありませんけど、ハンカチを持ってこないこともあったのによく持ってきていますね」 優希「だ、だって京太郎にもらったものだし……ちゃんと洗わないわけにはいかないじぇ……」 まこ「その様子じゃとマグカップは毎日使っとるな」 久「いいじゃない。ところで私が渡したドリルは終わったー?ちゃんと応用編も用意してるわよ?」 優希「え、遠慮するじぇ!」 久「そう?実はあのドリル、学食の割引券2000円分を真ん中くらいに貼ってたんだけど気付いた?」 優希「じぇっ!?」 久「しかも有効期限は年内」 まこ「おいおい……」 和「ちゃんとやっていれば……」 咲「あはは……そういえば今日もこのハンカチ持ってるの?」 優希「持ってるじぇ。このハンカチ持ってると、なんかいつもより調子がいいような気がするから大事な時はいっつも持ってるじぇ!!」 和「むぅ……少し羨ましいです」 9月■日 近々、インハイ前のような合同合宿をすることが決まった と言ってもまだどことやるかは決まっていない 染谷先輩曰く、インハイ優勝校でもあり、そのメンバーの大半が残っているということもあって、いくつかの高校から申し込まれているらしい 少し遠くの学校とでも、インハイの実績から学校側が予算を出してくれるということだ また出してくれるとはありがたい話だと染谷先輩も言っていた 合宿を申し込んできているという高校のリストがあったので見てみたが……見事に名門校ばっかりだった いくつかはインハイで当たった高校の名前もあった 染谷先輩はどことやっても勉強になるし、この中から希望があるならなるべく聞くと言っていた といっても男子の俺が希望を出すわけにもいかないだろう 正直、おもちがあるかわいい女の子がいる高校ならどこでもいいけどな! 帰り際に聞いたが、今回竹井先輩は来れないらしい ほぼ毎日顔は出しているが、引退しているからと残念がっていた どこになるんだろうな まこ「やったなー。わしが部長になって最初にやったでかいことじゃ」 久「よくやってくれてたわー。私も行ければ文句無しだったけどね」 和「さすがに無理でしょう」 優希「思い出すじぇ、あの激闘を」 咲「うん、楽しかったな」 9月◎日 昨日から少し大変だった 昨日の朝、学校に行く時にバイクと事故った といってもそんな大きいものでなく、怪我も擦り傷程度だ 病院に行き、一応頭を打ったので一泊だけ検査入院ということになった 既に特に大きな怪我等はないと結果は出ている が、学校には俺が事故って入院した、としか伝わってなかったらしく、一泊だけ検査入院なのにやたらとお見舞いが多くなった まずかなり慌てた様子の清澄のみんなが来た。咲なんて涙目だった ただの検査入院だと分かるとみんなホッとした様子だった そこで竹井先輩が申し訳なさそうに、風越、鶴賀、龍門渕に連絡してしまったと言った すぐに訂正すると言っていたが、訂正の連絡をする前に、風越の福路さんと池田さんが来た 福路さんなんてお見舞いのフルーツまで持ってきてくれて本当に申し訳なかった 結局その場のみんなで分けた みんなが帰った後、龍門渕の人達が来てくれた 検査入院ということは分かったらしいが、久しぶりに会いに来てくれたらしい 確かに会うこと自体久しぶりだったので、少し楽しく話した 帰り際、ハギヨシさんがこっそりナース物のエロ本を置いていってくれた。誰にも悟られず置く辺りさすがだ 鶴賀の人達はさすがに遠すぎて来れなかったらしく、5人全員からメールが来た 一泊の検査入院だったが、結構色々な人達が来てくれたり連絡をくれたのでありがたかった 久「この時か、あの時はびっくりしたわね」 和「いきなり事故で休み、ですからね」 まこ「無事でなによりじゃがの。全く、和まで慌てよって」 和「だ、だって心配じゃないですか!染谷先輩だってそうでしょう!」 まこ「当たり前じゃ。内心すっげーびびっとったわ」 咲「結構落ち着いてたように見えたのに……」 久「みんなそうでしょう。私も結構聞いた時は驚いたのよ?」 優希「私は無事だって信じてたじぇ!」 咲「優希ちゃん、ずっと大丈夫かな大丈夫かな、って言ってたよね?」 和「咲さんもあまり変わりませんでしたよ。私も似たようなものでしたけど」 和(最後の方のは……触れない方がいいですね) 9月☆日 今日は連休を使って大阪の千里山高校での合同合宿で大阪に来た 合同合宿が千里山に決まったのは知っていたが、まさか俺まで行くことになるとは思わなかった 女子高なのにいいのかと思ったが、なんか普通に受け入れられたみたいだった 合宿先では千里山の1、2年生だけでなく、一部の3年生までいた 監督の愛宕雅枝さん曰く、打ちたいと言って聞かなかったらしい 俺なんかでいいのかと思っていたが、千里山も強豪とはいえ高校から麻雀を始めた人もいるらしい むしろ新しい相手と打てるからちょうどいいと言われた 合宿が始まってすぐ、俺はいきなり竜華さん、怜さん、セーラさんの3人と打った こんなに早くまた会えたことを喜びつつ、普通に飛ばされた そりゃ元レギュラーだし、分かってたさ……でもセーラさんいきなり役満直撃は酷い 次に船久保さんと二条さんと、何故か入ってきた監督の愛宕雅枝さんと打った 愛宕雅枝さんは「なんか娘が仇を~とか言うてな?頼まれたんや。体重計に乗りながら」と言っていた そうか……メールの度に食ってたんだな 船久保さんは微妙に納得したような顔で、二条さんはよくわからないといった顔だった 普通に4位だったが、色々教わることが多い対局だった 後で愛宕洋榎さんにメール送ろう。この前テレビでやってたラーメンの写メを付けて それからも色々な人と打った 普通に上手い人、初めてみるオカルトのような打ち方の人、超堅実な打ち筋の人、俺と同じような初心者の人 今日だけでもかなり勉強になったし、楽しかった。来て良かったと思える一日だった 他のみんなも色々な人と打てて満足そうだった 咲は照さんと打った相手ということで怜さんと打ちたがっていたが、怜さん自身がそれを拒否していた 「もうあん時みたいな無茶はできへんし、勝てる気せーへんもん」と、休憩中に竜華さんの膝枕の上で怜さんは話していた 膝枕しながら話すのはアリなのか。ちょっとでいいから変わって欲しい 優希はセーラさんと打って意気投合していたし、和はやたらと二条さんに話しかけられていた 染谷先輩はなんか船久保さんと連絡先を交換していた。なんかどっちも悪い顔していたのは気のせいだろうか 明日も頑張ろう 和「やけに須賀くんと千里山の人達が仲良いと思ったんですが、今思えば当然のことだったんですね」 まこ「インハイの時からと、その前から知り合っとたらなー」 優希「知り合った早さも麻雀でも負けないじぇ!」 和「最後にまくられてませんでした?」 咲「私はもっと打ちたかったな。千里山の大将さんとか、すっごい上手い人だったし」 久「いいわねー。私も行きたかったわー」 9月★日 今日も合宿 今日は千里山の元レギュラーの人達など上手い人達と打った トップにはなれなかったが、飛ぶことも無かったし、結構大きい和了りもあったりで上達していると感じることができた インハイで知り合った以外の千里山の人達とも結構仲良くなれたし、結構いい合宿だったと思える 夜に千里山の元レギュラーの5人が俺の部屋に来た なんでも、5人の内に誰の膝枕が一番かという話になったらしい 竜華さんでいいんじゃないかと思ったが、何故かセーラさんや船久保さんも乗り気で、怜さん以外の人に判断してもらおうということになったらしい で、俺が選ばれたって……なんで他校の男子をチョイスした千里山元レギュラー しかも全員分試せって……いいのか!?……太ももの誘惑には勝てなかったよ…… 浴衣から出る太ももは、それはそれはすばらでした まずは怜さんの膝枕からだった 病弱であまり肉が付いてないと本人は言うが、しっかり柔らかかった 普段膝枕される方で膝枕するのに慣れてないのか、やたら照れていたのが可愛かった 次は二条さんだった やっぱり柔らかく、すべすべしたいい感触だった こちらの一言一言に反応するのでついついからかってしまった その次にセーラさん 本人はよく動くし硬いかも、とか言っていたが、硬いと言っても前の2人に比べたら、という程度 男っぽい恰好をしているが、なんというか、やっぱり女の子なんだ、と思える。なんかいい匂いがした やっぱり女の子ですね、と言ったら顔を真っ赤にして叩いてきた。やべ、ボーイッシュの可愛さに気付けたかもしれん その次の船久保さん 膝枕してすぐ、頭をなでてきた。セーラさんや二条さんがずるいとか言っていたが、これは結構気持ちよかった 少し恐る恐ると言った感じがまた良かった。いいデータが取れました、と言うとさらに撫でてくれた。 表情は変わらないようだったが耳が真っ赤だった 最後に竜華さん アレだな、怜さんが膝枕膝枕言うのも頷ける 白い太ももと程よい柔らかさ、ちょうどいい大きさ、何より上に見える豊かなおもちがすばらしい 完璧ですありがとうございます 5人全員分終わった時、いきなり部屋の扉が開いた 監督の愛宕雅枝さんだった 怒られる、と思った時 「誰が1番かって?うちも混ぜんかい!」そう言われた 人妻ものが好きな人の気持ちが少し分かった気がする 結局はうやむやで終わった でもどの膝枕も素晴らしかった 本当に、本当にいい合宿だった 咲「……何やってるの京ちゃん」 久「ほんっとうに行けばよかったわ……絶対に乱入したのに」 まこ「次からはわしがそうするわ」 和「須賀くんが戻ってきたら膝枕してあげましょう」 優希「おお!千里山になんか負けないってことを教えてやるじぇ!!」 久「それ乗ったわ。順番はどうする?」 まこ「じゃんけんじゃな」 咲「それじゃ、最初はグー!」 5人「じゃーんけーん!!」 9月▲日 部活に行く前、うっかりサッカーボールが顔面に直撃してしまった ちょっとおもちのことを考えていて反応が遅れてしまった 鼻血は結構出たが、それ以外は大したことなかったのでそのまま部室に行ったら、入った瞬間みんな驚いた よく見たら制服やその下に来ているシャツにかなり血が付いていて、刺されて服が血まみれで来たように見えたらしい 咲や優希は泣くわ、和と染谷先輩と竹井先輩は慌てるわで大変だったが、なんとか事情を説明して納得してもらった しかし、さすがに血まみれの服のままでいる訳にもいかないので上は脱いだ ジャージでもあればよかったのだが、丁度持ってなく、上半身裸に血がそれほど目立たない学ランということになった 少し違和感を感じるが、仕方なくそのままでいた 帰ってからお袋に血は落ちにくいんだとかなり叱られた まこ「これはビビったな。ついに刺されたか、と思ったわ」 久「私も私も。嫉妬に狂った男子についに……」 和「私は女の子に刺されたと思いましたけど」 咲「どう転んでも京ちゃんは刺されるんだね」 優希「普段からアレだしなー」 9月◆日 彼女ができた 咲「ふぁっ!?」 優希「じぇっ!?」 和「はいっ!?」 まこ「なっ!?」 久「えっ!?」 和「ど、どどどどういうことですか!?」 優希「おおおおお落ち着くんだじぇ!!」 まこ「お前ら2人が落ち着かんかい!!」 久「これはアレよ。前の告白されたと同じようなものよ。咲?続きお願い」 咲「は、はい」 子供もできた 5人「………………」 久「えっと、落ち着きましょう」 和「大丈夫です、ええ大丈夫ですとも」 優希「……はっ!?一瞬メキシコにとんだじぇ」 まこ「まぁ、きっと次の行で『友達に』とかあるじゃろ?な?咲?」 咲「…………」 この前仲良くなったと思ったが……早いもんだ まぁ、出会った時から相性はよさそうだったし、時間の問題だったかもな 可愛い子が生まれた 5人「」 和「高校生で子持ち……」 優希「あいつ……大人だったんだな」 久「あ、あはは……なるほど、子持ちの余裕ってやつね」 まこ「じゃの……なんて奴じゃ」 咲「京ちゃん……そんな……あ」 写真も貼りたかったが、ちょっとこのページに収まりそうにないから次のページに貼る 咲「……このページに、絶望が」 和「……いくんですか?」 優希「逃げるのもいいと思うじぇ……」 まこ「そうじゃのぅ……」 久「……咲、あなたが決めなさい」 咲「……っ……はい……いきます」 生後ひと月のカピージュニア(笑顔の京太郎と、カピバラの赤ちゃんの写真) 5人「 」 5人「紛らわしい(よ・です・じぇ・わ・わよ)!!!!」 9月▼日 もうすぐ文化祭だ ずっと日記には書き忘れていたが、うちのクラスはメイド喫茶になった 一部男子が猫耳メイドだのスク水、エイドだの堕天使エロメイドだの色々主張していたが女子達に速攻で却下されていた 興味がない訳ではないが、無謀すぎるだろうに その後、女子だけでは不公平だということで男子は執事の恰好をすることになった ただし、普通では面白くないということで、女装でメイドだったり、逆に女子が男装して執事をするということにもなった 女子の男装はまだいいが、男子の女装は悲惨なことになったり、アレ?コイツ男?ってなったりと衣装合わせの時点でカオスな状況だった 俺は身長のこともあって、執事兼料理人ということになった まぁ、俺の背で女装はなぁ……豊音さんとは純さんとかは特例だろうしな 準備も順調に進んでいる しかしこんなところでハギヨシさんのところでの執事のアルバイトが役に立つとは思わなかった クラスメイト達から本物みたいという評価ももらった 文化祭当日では麻雀部の方も行かないといけないし、少し大変かもしれない ま、なんとかなるか ちなみに和と優希のクラスはタコス屋をやることになったらしい 優希が試食して認めた味だ、なかなかのものなんだろう 是非行ってみよう まこ「そういや京太郎のクラスにメイド服貸したな」 久「ああ、どうりで見覚えのあるメイド服だったんだ」 和「丁度言ったら思いっきり転んでるメイドがいましたが」 咲「ごめん、それ私」 優希「本物のドジっ娘メイドだったなー。後あのタコス、実は結構妥協したんだじぇ」 和「えっ!?料理部の人達、かなり苦労してたんですよ!?」 優希「正直言えば、インハイの時食べた京太郎のタコスのが美味かった」 和「……アレと比べるのはちょっと可哀想でしょう」 久「いつの間にそんなレベルになってたのかしら」 まこ「大体龍門渕の執事の教えじゃな」 咲「なんで麻雀以外の部分はすっごい速さで上達していくんだろう……」 10月×日 今日は文化祭だった クラスの方も麻雀部の方も結構人が来て疲れた…… クラスの方の喫茶店では麻雀部の方があるからと俺の担当は時間短めだったが、 何故か俺を指名してくる人が多かったり、ドジっ娘メイドになった咲の片づけをしたりとかなり大変だった 龍門渕の人達や風越の人達、鶴賀の人達まで来てくれた この日のために教わったハギヨシさん直伝の執事スキルのおかげでミスはしていないはずだ そろそろ麻雀部の方にいくか、というところでなんと照さんが来てくれた 咲から文化祭のことを聞いてわざわざ東京から来てくれたらしい 周りは照さんが来て驚くわ、咲は張り切りすぎて紅茶を照さんにぶっかけるわで大変だった 汚れた照さんの服の代わりに俺の制服を貸し、しばらく照さん専属執事をやってなんとか許してくれた 代償として今日一日執事姿で過ごすことになったのは……まぁ、良い宣伝だと思おう 執事姿のまま麻雀部の方に行くと、かなり人が多かった 和や竹井先輩が教える初心者コースも、咲や優希と打てるコースもかなり人気だった 染谷先輩は家の店で慣れているのか相当な速さで接客していた 執事服で行ったらかなり驚かれたが、むしろ良いと竹井先輩が言ってくれたので良かった どうせだから執事のまま受付やれと言われて、執事で受付した 何度か俺と打てないかと聞かれたが、有名選手もいるのに無名選手と打つことないだろう、と断った 初心者コースはあの和が教えるということでお前経験者だろ、という奴まで初心者コースを選んでいた 打てるコースは他校の麻雀部等が腕試しとか言いながら選んでいた その後、+-0やられて出ていくのも結構いた こっちのコースでも龍門渕の人達や風越の人達、鶴賀の人達も来てくれた 特に天江さんや池田さん、加治木さんが咲と対局した時は盛り上がった だが、それ以上に盛り上がったのが咲がやっていた時に照さんが来た時だった 流石に一時初心者コースを中断し、和と竹井先輩に入ってもらった 咲も照さんもインハイの個人戦の時以上にやる気で、今日最大の盛り上がりだった その後、色々落ち着いた後、和と優希のクラスのタコスを食べたり、咲と竹井先輩のクラスのお化け屋敷に行ったり、 照さんと染谷先輩のクラスの駄菓子屋を冷やかしたりして、楽しんだ そういえばお化け屋敷の時、咲が泣いていたがそこまでか? 出口付近で見つけた赤いマントの人が出てこなかったのは気になったが、少しオーバーだろう 久「いやー、楽しかったわね文化祭」 まこ「特に執事姿の京太郎のおかげで予想以上に売り上げが伸びたこととかな」 和「いきなり執事姿で来るんですから驚きましたね。また似合ってて、ひとつひとつの仕草も様になっていたのがすごかったですね」 咲「クラスでも京ちゃんすごかったなぁ……指名制じゃなにのにずっとどこかから指名されるんだもん」 優希「つーか咲ちゃんなんでチャンピオンに紅茶ぶっかけたんだじぇ?」 咲「お姉ちゃんのアイスティーとケーキ運んだんだけど……転んじゃって……」 久「さすが咲。でも今回は許すわ」 咲「それクラスの人達にも言われました。でもその後30分くらいお姉ちゃんが京ちゃんの服着て京ちゃん独占してたのは許せませんけど」 まこ「だからあんとき本気だったんじゃな」 和「おかげで部室の外まで人がいっぱいで大変でした」 優希「そもそもチャンピオンが来てた時点でそうとう人がいたじぇ」 咲「あ、そういえばこの赤いマントの人が私の首に赤い跡付けた人ですか?」 久「…………そういう担当は居なかったんだけど」 咲「…………本物?」 10月3日 今日は和の誕生日ということで、部活を早めに切り上げて軽いお祝いをした 竹井先輩が和が面白い反応するかもしれない、と言うのであえて文化祭の時の執事の恰好で祝った 勿論口調も執事だ。和お嬢様、とか言ったらさすがに恥ずかしかったのか顔を赤くしていた あえて執事のままでプレゼントを渡した 咲はおすすめという小説家の本、優希は猫のぬいぐるみ、染谷先輩は店で和が来たというメイド服、竹井先輩は麻雀のオカルト考察本、 俺はハギヨシさんに教わって作った、エトペンのストラップとエトペン編みぐるみを渡した 編みぐるみは苦労したが、和は喜んでくれたようで良かった 今度の秋の大会で今までのものと今日渡した編みぐるみ、どっちを抱いていくか悩んでいたのが少し面白かった 和「このストラップはずっと付けてますよ」 まこ「エトペンはどうしたんじゃ?」 和「とりあえず日替わりで寝る時に抱いてます」 久「私が渡した本は面白かったかしら?」 和「一応読みましたけど……ありえない内容ばかりでしたよ」 久「そう?楽しんでもらえて何よりね」 咲「京ちゃん、そういえばこの辺りから編み物の本借りたりしてたな」 優希「ああ、練習用かなんかのちっさいやつ、もらったじぇ」 咲「結構苦労したみたいだしね」 和「当然大切にしますよ。だって、須賀くんがくれた物ですから」 10月○日 少し前の衣替えから冬服の制服を着ているが、入学時は少し大き目を買ったのに今はぴったりだ まだまだ俺も成長しているということか 部室で和と俺しかいなかったのでこのことを話すと、和も分かると同意してくれた 「入学した時は良かったんですけど……最近きついんですよ」と和は自分の胸を見ながら言った まだ……成長している……だと……!? 馬鹿な、あれほどのものを持ちながら、更なる可能性を秘めているというのか!? ついついガン見してしまい、和に怒られた でもそういうこと男に不用心に言う和もどうかと思う。いやいいけど 気にしているのに不意に言っちゃう辺り、可愛いと思う でも、アレ以上か…… 咲「胸って、どうやったら大きくなるんだろうね……」 優希「人間って不平等だじぇ……」 まこ「人それぞれって言うてもなぁ……」 久「高1から大きくなったけど、制服がきつくなる程か……」 和「なんで胸ばっかりなんですか!……でも、可愛いって……」 咲「ある人から奪えばいいのかな?」 優希「むしろ吸い取られてる?」 まこ「久、なんか知らんか?」 久「どりあえず揉んどく?和だけ可愛いって書かれてるのも癪だし」 10月△日 休日、適当にフラフラしていたら竹井先輩に会い、買い物に付き合うことになった からかうように下着売り場に連れて行かれたり、喫茶店でふざけてカップル用のメニューを頼んだりと振り回された 途中、いきなり雨が降ってきた 止みそうに無かったので適当な建物に入ったら……ラブホだった 竹井先輩がここでも散々からかってきた 仕方ないだろ!ラブホがこんな建物なんて知らなかったんだよ!!童貞なめんな!! 雨に濡れてしまったからと竹井先輩がシャワーに行った間に服を乾かし、これ以上からかわれる前にとベッドに横になった 寝たふりしてやりすごそう、そう思った 竹井先輩はシャワーから出るとさっそく俺をからかうようなことばかり言った タオル1枚で出ちゃったとか、コンドームあったーとか、咥えゴムって言うのかしら?とか 正直咥えゴムはちょっと見たかった!! しばらくそういうことばかり言っていたが、いきなり静かになった 「……本当に、寝ちゃったの?」と、普段とはまるで違う不安なような声だった 「寝てる、わよね?」そう言って俺に抱き着いてきた 今だからこそ落ち着いて書けるが、あの時は驚いて声を上げそうになった あの竹井先輩がいきなり抱き着いてきたんだぞ?しかもそっと、ゆっくりとだ 正直いい匂いがしたり、本当にタオル1枚だったのか胸や太ももの柔らかい感触とか、やばかった 「正直ね、今日は結構はしゃいでたのよ?」そう耳元で囁いた 「ここに入った時も、内心覚悟したりしたのよ?ちょっと期待もしたけど」そう囁くと竹井先輩は俺から離れた 竹井先輩は最後に何か言った気がする。なんて言ったのか、聞き取れなかった ただ、頬に柔らかい感触があったことだけは覚えている 正直、本当に寝て、夢を見たのかもしれない 少しして目を開けると竹井先輩は服を着ていて、今まで通りだったから 現実だったのか?……今考えて、こうして日記に書いて整理してみても分からない 咲「…………」 和「…………」 優希「…………」 まこ「…………おい久」 久「…………起きてたの」カオマッカ 和「何やってるんですか」 優希「というかこれやばかったじぇ」 咲「なんて言うか……詰み一歩手前というか……」 まこ「つーかこっから一押しすりゃ京太郎落ちとったんじゃないんか?」 久「だ、だって!!……起きてると思わなかったし……あんなこと、起きてたらできないし……」 和「でも須賀くんは起きていたわけですが」 久「だから!!……だからこうやって恥ずかしがって……ああもう!!」 優希「……結構ヘタレ?」 咲「私としては結果的には京ちゃんが落ちてないからいいかな」 まこ「マジで危なかったが……まぁラブホに行ったことはなんも言わんでやろう。ヘタレてなんもできんやった訳じゃし」 優希「さんせーい」 和「異議無しです」 久「ああもう恥ずかしいやらもったいないやら……ていうか須賀くんも起きてたなら起きてたで何か反応してよ!!」 咲「そこは京ちゃんだからとしか……ところで最後なんて言ったんですか?」 久「……好き、って……言った」 和「ちょうどそこは聞こえてなかったみたいですね」 久「っ……馬鹿っ!!須賀くんの馬鹿!!……ばかぁ」 10月□日 今日の体育の授業がハンドボールだった 中学卒業して以来、久しぶりにだったが、結構動けたのは驚いた ただ授業が終わってからサッカー部の友人達に「なんでそこまで動けて麻雀部なんだお前!」と言われた なんでって言われてもなぁ……そこまでハンドボールにこだわりがあるわけでもないし 他の体育会系の部の奴にももったいないとか言われた 別に俺の勝手だろうに 咲「京ちゃん、中学の時ハンドボール部で県予選の決勝までいったんですよ」 まこ「普通に運動できるしなぁ、確かにこのサッカー部の言うことも分かるな」 久「そういえば何度か他の部の部長から須賀くんを助っ人として貸して欲しいって言われたわね」 和「まぁ、ありえない話じゃないですよね。合同授業の時見てましたが、他の運動部の人と比べてもあんまり差はありませんし」 優希「この前の時は京太郎が逆転まで持っていってたじぇ!」 咲「アレは見ててすごかったなぁ……」 まこ「で、その他の部の部長はどう断ったんじゃ?」 久「須賀くんを借りたければ和以上の巨乳の娘を部に入れなさいって言ったら引き下がったわ」 和「なんですかそれ!!」 優希「まぁ無理な条件だじぇ」 咲「だねー」 10月●日 いやったああああああああ!! 咲、優希、和の3人と打って初めてトップとったああああああああ!!! 3人が削りあってるとこで最後に大きいの和了れて僅差のトップだけどめちゃくちゃ嬉しいわ 咲、優希、和の驚いた顔が忘れられねー、染谷先輩も褒めてくれたし、竹井先輩まで普通に褒めてくれた 今日の牌譜は取っておこう、そしてこのことを何人かにメールしとこう よっしゃ、この調子で秋の大会もやってやるぜー!! 咲「この日は忘れられないね。京ちゃんがまさかの逆転だったから」 和「ええ。この時は驚きましたし、須賀くんが心の底から喜んでいる顔が忘れられませんね」 優希「負けたのは悔しかったけど、京太郎が成長してたってのが嬉しかったじぇ!」 まこ「そうじゃな。まさかインハイで活躍したお前ら相手にトップ取ったのは流石に驚いたし、褒める以外ないじゃろ」 久「本当よねぇ……正直須賀くんがあなたたち3人相手でトップ取るのは後1年はかかると思っていたもの」 咲「結構酷いこと言いますね」 まこ「いや久の言うとることの一番でかい要因のお前さんが言うな」 和「+-0ですからね」 優希「アレをなんとかできるのなんてチャンピオンくらいだじぇ」 咲「うっ……まぁ京ちゃんの成長は私も嬉しかったです」 和「ですね」 10月◇日 友人からエロ本を借りた なんでも麻雀部の5人とよく似た子が載っているらしい 期待していたが……期待外れだったな なんというか……微妙だ 正直この女優達より麻雀部の5人のが可愛い 何より咲はこんなにスタイルよくないし、和はもっとおもちが大きい 期待しただけあってがっかり感が大きかった……残念すぎる 明日、こいつは叩き返そう 久「まぁ男の子だしねー」 まこ「じゃなー。仕方ないわ」 優希「のどちゃんほどの胸の持ち主はそうそう居ないしなー」 和「これは喜んでいいんでしょうか?」 咲「私は怒っていいよね?」 10月▽日 今日のネト麻の成績、大体2,3位、時々4位 トップこそ取れなかったが悪くはない ネト麻のみんなも最近は上達していると言ってくれる ネト麻が終わってから、小蒔さんとメールで話した 最近は小蒔さんもメールに慣れたようで、ひらがなだけだったり、漢字が間違っていたりすることがなくなっていた メールも手軽でいいけど、やっぱり直接話すのがいいという話になった 実際に相手の顔を見た方がいいとは俺も思う 最後に今度実際に会って話そうというメールで終わった アレ、今思うと、これデートの約束? いや、でも会って話そうってだけだし……いやでも滅多に会えるような距離じゃないし……デート、なのか? 優希「ぐぬぬ、ちょっとメールするじぇ!」 和「私はパソコンでもタイピングの方が得意なんですけどね……」 久「いっそ手紙とかどうかしら?」 まこ「電話でどうじゃ?」 咲「うぅ、メールはまだ……もういっそ京ちゃんちに行くしか……」 4人「ちょっと待て」 10月■日 今日、いや昨日か 咲と龍門渕家まで遊びに行った 本来なら他の麻雀部のみんなとも行きたかったのだが、みんな予定が入っていたとかで俺と咲だけになってしまった で、大会前ということで俺、咲、衣さん、透華さんで打った 健闘はした……したんだ……3人とも本気じゃ無理ゲーになるわ…… 後で一さんとか純さんが前より良かったとは褒めてくれたけど、あの3人相手じゃどう良かったか分かんねーって それからもずっと打っていたら遅くなってしまい、俺も咲も泊まることになった ハギヨシさんが作ったというすげー美味い夕食と、驚くほど広い風呂を堪能した 残念なことに、覗きは不可能な構造だった 惜しかった せめて智紀さんだけはおもちを確認したかった 実に惜しかった 翌朝、つまり今朝 わざわざ車で家まで送ってもらった 龍門渕の皆さんから、応援していると言われた 少しくすぐったくも感じるが、頑張ろうと思えた 久「あら、泊まったなんて初耳ね」 咲「私も京ちゃんもいいって言ったんですけど、ハギヨシさんが是非って」 優希「龍門渕かー。豪華だったんだろ?」 咲「豪華といえば豪華だったけど……味が見た目以上だったからなぁ。何よりずっと打ってたし」 まこ「しかしまたとんでもないメンツじゃったのう」 和「須賀くん、上級者との対局経験だけはとんでもなくありますよね」 久「何気に普段から打ってるのも全国クラスだしねー」 10月◎日 もうすぐ大会だ 今日友達に言われて気付いたが、改めて考えると女子のインハイ優勝校唯一の男子部員なんだよな俺 やっぱり色々言われたりするのかな…… 女子は優勝なのに男子は弱いとか、初心者がなんでいるんだとか 今回も夏みたいに残念な結果だったらそれこそ本当にみんなに泥塗るようなもんだよなー みんなに色々教わって、必死でやってきて、あっさり負けたくねーなー ……誰かにメールでもしてみるかな 和「須賀くんでも大会前に怖くなったりするんですね」 久「あら、和は須賀くんをそんな風に見てたの?私だってぶるぶる震えたりしてたのよ?」 和「ち、違います!大会の時も普段と変わらない感じでしたから……」 まこ「インターハイ優勝校、っちゅうのは結構なプレッシャーになっとったかもしれんなぁ」 優希「京太郎にとっては2度目の大会だしなー」 咲「京ちゃんこういうことあんまり表に出さないから……頼りないのは分かるけど、もっと頼ってくれていいのに……」 10月☆日 大会1日目、つっても2日間だけど 1日目、個人戦予選突破できたぁぁぁ!! すっげー怖かったけど、すっげー楽しかったわ 最後にまくった時なんてやばかった どの相手もなんか警戒してくるからちょっとビビったけど、最初に和了ったらあからさまにこっち意識してくるわ たまたま変な待ちで和了れたらその後相手が普通に打ってこないわ、挙句に1回だけたまたま槓したらめっちゃ震えるわ さすがに眼鏡外したりエトペン持ってったりはできないけど、俺はみんなみたいな麻雀は打てないっての みんなも団体に出られない分、予選で暴れたみたいだった 当然の如く予選は突破していた そして俺の予選突破は大いに喜んでくれた 普段負けてばっかだけど、やっぱり勝つともっと楽しいな 明日もこの調子で頑張るぜ!! 咲「京ちゃんすっごい笑顔だったよね」 和「昼に集まった時、勝ったぞーって大声で言って少し恥ずかしかったですよ」 優希「それくらい嬉しかったんだろー。のどちゃんだって嬉しかったろ?」 まこ「嬉しかったんは全員じゃ」 久「私も嬉しかったけど……やっぱり参加できないのが少し悔しかったかなー」 まこ「ずっと京太郎の試合見とったくせに言いよるわ」 10月★日 大会2日目、すごく調子は良かった 頭も冴えて教わったことがすぐに出てきて、普段以上、いや、アレは今の俺の最高の状態だったと思う 気付けば決勝まで行っていた 個人戦、3位までなら全国に行ける、最悪4位にならなければいい 今の俺ならやれる、そう思っていたんだ 「狂気の沙汰ほど面白い……」 「さて……打(ぶ)つか」 「……御無礼」 今回は最初から最後まではっきり覚えている 夏に当たった3人だったのも、思い出した そして……負けた 夏の時よりはマシだったが、敵わなかった 戻った時、みんな心配してくれたが、さすがに泣いたりできなかった 少し1人になりたいと言ったら、竹井先輩が察してくれたのか、しばらく自由行動ということになった 会場内はまだ人が多かったので、しばらく外を歩いていると、照さんに会った 今こうして書いてても思う……東京にいる人が何してるんだよ なんでも咲から俺が1日目を突破したと聞いて、わざわざ来てくれたらしい わざわざ来てくれたのに、みっともないところを見せてしまった、そう言ったら、抱きしめられた 流石に驚いた。おもちは咲と同じくらいとはいえ、やっぱり女の子だし、何よりいきなり抱きしめられるなんて予想もしていなかった 「頑張ったね。でも、ここには私しかいない。……泣いていいんだよ?」照さんがそう言ってくれた それを聞いて、堪えきれなくなって、俺は照さんの胸で泣いた 本気で勝ちたいと思って、全力以上を出して、負けたことが何よりも悔しかった しばらく泣いて、照さんの服がえらいことになった辺りで離れた 少し恥ずかしくもあったが、すっきりした そのままの恰好では帰れそうにない照さんに俺の上着を貸し、みんなのところに戻った 照さんはこっそり来たらしく、そこで別れた 照さん上着は咲に渡すって言ってたけど、そーいや明日学校なのに大丈夫なのか? まぁ、大丈夫だろう…………多分 帰り道で聞いたが、咲と和は個人で全国出場を決めたらしい 俺も今回の負けをバネに、もっと頑張ろう 久「やっぱり、泣いてたか」 まこ「そりゃあなぁ。決勝まで行くと思わんかったし、あそこまで行ったら期待もするじゃろう」 和「その分、結構ショックも大きそうですけど、須賀くんは大丈夫そうですね」 優希「泣くとすっきりするしな」 咲「うん……でもお姉ちゃんの胸で泣いたなんて聞いてない……」 久「ちなみに上着はちゃんと返したの?」 咲「はい。なんか普通に京ちゃんの上着着て、『ただいま』って帰って来て」 咲「それで普通に頼まれました」 まこ「さらっと東京から長野まで来る辺りすごいの」 和「学校、間に合ったんでしょうか」 咲「……翌日帰ったから、サボったんじゃないかな」 優希「さ、流石だじぇ……」
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京太郎「そういえば今日は水曜日だから咏さんのラジオ番組の日か……」 咏「お、京ちゃん今日もアシスタントやってくれるんかな?知らんけど」 京太郎「そうですねー。結構楽しかったですし今回もお手伝いさせてください!」 咏「おっけー、それじゃいこっかー」 ――――ラジオ局 咏「さーて今日も始まったわけだねぃ。『それいけCatChamber』の時間だよー。知らんけど」 咏「メインパーソナリティーは私、三尋木咏でお送りするよん」 ―――― ―― ― 咏「それじゃー今週もいってみよう。お悩み相談のコーナー。アシスタントは先週に引き続き付き人の京ちゃんだよー。知らんけど」 京太郎「今日もアシスタントさせてもらいます。よろしくおねがいしまーす」 咏「は、頑張ってねー。それじゃあ早速お便りの方よろしくねぃ」 京太郎「えー、ラジオネームてるてる坊主さんからのお便りです」 京太郎「『両親の別居でで離ればなれになった妹と仲良くなりたいんですが、どうすればいいでしょうか?あと、理想の女性像を京太郎くん、是非教えて下さい』」 京太郎「とのことです。って2つ目の質問なんですかコレ」 咏「そりゃ新しいアシスタントに興味もでる子はいるでしょー。知らんけど」 京太郎「はぁ、そういうもんですかねぇ」 咏「んじゃ、最初の質問に答えよっかなー。仲良くなりたいってことだけど、まずは妹ちゃんと会ってみることだと思うねぃ」 咏「わっかんねーけど、別居中ってことはなかなか合ってないってことっしょ?だったらまずは会うなりそうじゃなくても電話なんかで直接話さないとねぃ」 咏「こーいうのは自分から動かないと時間がもったいないと思うよー?知らんけど」 咏「ま、頑張りなよー。それじゃあ京ちゃんも質問に答えてねぃ?」 京太郎「は、はぁ……」 京太郎(咏さん本当質問の答は真面目だなぁ) 京太郎「そうですねぇ、ずばり牌のおねえさんこと瑞原はやりプロみたいな人ですかねぇ」 咏「……ほほう、そりゃまたどうして」 京太郎「やっぱりあのスタイルの良さですかね。男のロマンがありますよ」 咏「へーそうなんだー」ヒヤヤカ 京太郎「は、はい」 咏「それじゃー京ちゃんの性癖が明らかになったところで今日はここまでにしよっかねー」 咏「京ちゃんはもう帰っていいよー?知らんけど」シッシッ 京太郎「ひどい……」 ―――― ―― ― はやり「京太郎くん、私みたいなのが……?」カアァ
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はやり「健夜ちゃんを酔わせて京太郎くんについて聞いてみた」 【好感度15/50】 健夜「えー、京太郎くん?」 健夜「そうだね、付き人としては申し分ないと思うよー」 健夜「流石に一回り歳離れてるし恋愛感情とかはない、かなぁ」 健夜「はー、後5歳若かったらなぁ……くすん」 【好感度30/50】 健夜「京太郎くん、ねー」 健夜「まぁ頼りになるし、顔も格好いいほうだとは思うし……」 健夜「で、でもちょっと気になるだけで別にその……異性として意識とかは……」 健夜「し、してないこともなくもないっていうか……」ゴニョゴニョ 【40/50】 健夜「歳の差カップルとか別に普通だよねっ?」 健夜「それに京太郎くんが主夫になって私を支えてくれるとかいいと思うんだ!」 健夜「毎朝早起きして朝ごはんを作ってくれる京太郎くんとか……ウヘヘ」 【45/50(恋愛)】 健夜「京太郎くん?大好きだよ?」 健夜「式とかいつにしようかな、とかドレスのこととか今から楽しみでしょうが無いかなぁ///」 健夜「今更2年とか普通に待てるし、それまでもずっと一緒だし……」 健夜「京太郎くんが私を選んでくれてよかった///」 【45/50(従順)】 健夜「ごsy……京太郎くんのこと?」 健夜「え?『今変なこと口走ったよね☆』?ななな、なーんのことかな」 健夜「……黙秘権を行使します」 健夜(今日は何されちゃうのかなぁ……♪) 【45/50(病み)】 健夜「京太郎くんのこと?どうしてそんなこと聞くの?」 健夜「駄目だよ。京太郎くんは私のモノなんだから取ろうとしたら」 健夜「折っちゃうよ?」クス 健夜「え、私と京太郎くんがどれだけ深い中なのか聞きたかった?」 健夜「ふふ、そうだね。京太郎くんと私は。二度と離れない鎖で繋がってるんだよ」 健夜「もう絶対離したりしないんだから……うふふ」 はやり「健夜ちゃん、いろんな可能性を秘めてるんだね☆(震え声)」
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京太郎「はー、温泉はやっぱいいなー」カポーン 京太郎(急に戒能さんから誘われたときは迷ったけど、来て良かったー) 京太郎「しかも貸切状態といっても差し支えないほどに空いてる!」 京太郎「極楽極楽ー」 ガララッ 京太郎「他のお客さん入ってきちゃったか……」 良子「……」ペタペタ 京太郎「えっ、良子さん……?」 京太郎(しかも何故かスク水姿……) 京太郎(立派なおもちで胸の「かいのう」と書いてある字が歪んでいる……) 京太郎「あの、その格好は一体……」 京太郎「ってそもそもなんでここにいるんですか!?」 良子「ノーウェイノーウェイ。渡したチケットにはちゃんと混浴と書いてあったはずだが」 良子「だからこそこうして水着を着てきたというのに」 京太郎「水着のチョイス間違ってません!?」ザバァ 良子「なななななぜ!?君はタオルしか身に着けていないの!?」 京太郎「あっすみません!」バシャ 良子「……///」 京太郎「いや、勘違いしてたっていうか……。俺もう出たほうがいいですよね」 良子「いや、ノープロブレム」 良子「私としても京太郎とここに来るのを楽しみにしていたわけだし、少しくらいなら我慢するから」 京太郎「えっ」 良子「何を驚いてるの……?そうだ、せっかくだし背中でも流してあげよっか」 京太郎「いやいや、大丈夫ですって!」 良子「よいではないかよいではないか」グイグイ 京太郎「良くないです!ってなんだこの力!?」 ―――― ―― ― 良子「痒いところとか無いかな?」ゴシゴシ 京太郎「……無いです」 良子「そうか、ならシャワーを、っと」 京太郎(シャワーのノズルをつかもうとして前に出てきてるからオモチが背中にっ!?) 良子「?京太郎、どうかした?」 京太郎「い、いえっ!なんでもないです」 良子(なるほど)ニヤ 良子「あー石鹸がすべったー(棒)」 良子「そーりー、京太郎」フニョン 京太郎(ま、またおもちの感触がぁぁぁぁ!?) 良子(これ、おもしろいなぁ) その後、戒能さんにさんざん弄ばれて温泉を楽しめない京ちゃんでした。